ホーム > よくある相談・質問 > アベリーノ検査とはどのような検査ですか?
レーシックを受けようと思って、インターネットで情報を集めていると、時折、こんな記述に出くわすことがあります。
『レーシックに絶対必要! アベリーノ検査!!』
でも、その一方で、
『通常の検査でも分かることだから、わざわざアベリーノ検査を受ける必要はない』
なんて意見もあったりします。
どうして、こんなに、いろいろな意見があるのでしょう?
それを知るには、まず、アベリーノ検査で検出できるアベリーノ症について、知っておかなければなりません。
アベリーノ症とは、正確には「アベリーノ角膜変性症」といいます。アベリーノではなく、アベリノと表記されることもあるようです。
「アベリーノ角膜変性症」は、遺伝性の目の病気です。
具体的には、眼に微細な混濁物(=ちっちゃな、にごりのようなもの)が生じるというのが、その症状です。
病気というと、いかにも大変なことのようですが、実際には、混濁物は非常に小さくて、視力には影響がない場合が、ほとんどです。
もちろん、顕微鏡を使えば確認できますから、小さいといっても、それなりのサイズではあるのですが、一般的には、日常生活において重大な障害となるケースは、あまりないようです。
と、ここまで読むと、『なんだか、なんてことない病気だなあ』と思われる方が多いかと思いますが、実は、このアベリーノ角膜変性症、レーシックを受けようと思っている方にとっては、大問題なのです。
日常生活には影響の少ないことが多いアベリーノ症ですが、こと、レーシックに関しては問題があります。
なぜなら、アベリーノ症の患者がレーシックを受けた場合、視力の急激な低下を引き起こすことがありえるのです。
これは、2000年代に入ってから発見されたことで、つまりは、ごく最近分かったことです。
通常ではほとんど影響がないほど小さなにごりが、レーシックを受けると急速に拡大して、大きくなったそのにごりによって、目が見えなくなってしまう可能性があるということなのです。
視力の低下ということですから、これは、本当の一大事です。
ですから、心あるレーシック関係者がアベリーノ症に対して敏感になるのは、当然のことなのです。
さて、このようにレーシックにとっては大変、危険なアベリーノ症ですから、アベリーノ症と診断された場合には、レーシックは、普通、受けられないことになります。
では、どうやって、アベリーノ症か、そうでないのか、を見分けるか、ということですが、これには2つのやり方があります。
ひとつは、顕微鏡を使った術前検査によって、目の状態を確認する際に、アベリーノ症の有無も、同時にチェックしてしまおう、というものです。
前述しましたように、アベリーノ症がすでに発症している場合には、小さなにごりが顕微鏡で確認できますから、アベリーノ症だった場合には、術前検査で、そうだと分かって、レーシックの手術自体が中止、ということになるのが普通です。
ただ、アベリーノ症は、遺伝病です。ですから、アベリーノ症になる可能性のある人、なる可能性のない人は、生まれたときから、はっきり分かれています。
ここで問題になるのが、顕微鏡を使った検査でアベリーノ症だと分かるのは、すでに発症している場合だけだということです。遺伝的にはアベリーノ症になる部類に入っていて、しかもまだ発症していない場合には、顕微鏡で眼をチェックしてみても、アベリーノ症とは分かりません。
もうひとつのやり方は、アベリーノ症が遺伝病だという点に注目したやり方です。
それは、ずばり、DNA検査です。
アベリーノ症は遺伝病ですから、その人がアベリーノ症になる可能性があるかどうかは、DNA検査をすれば、一発で分かります。これは、すでに発症しているか、あるいは、まだ発症していないか、は関係ありません。発症の有無に関わらず、はっきりと分かるということです。
これで、はっきりしたと思います。
アベリーノ検査を勧めるクリニックは、DNA検査によって、発症・未発症に関係なく、アベリーノ症になり得るかどうかを、あらかじめチェックしてしまおう、というのです。
一方、『通常の検査でも分かることだから――』というのは、すでに発症している場合のことを念頭に置いて、言っているのです。
どちらもある意味、正解ではあるのですが、ことは視力に関わるだけに重要です。
念には念を入れたい、という場合には、アベリーノ検査(=DNA検査)を受けておくのがよいでしょう。
アベリーノ検査(DNA検査)を受けられるクリニックをピックアップしました。
費用 | 1万円(ただし、同院で施術を受ける場合には無料となる) 注1 |
方式 | アベリーノ社開発の検査キットを使って、アベリーノ症の原因となる遺伝子の有無をチェックする(100%の確率で、原因遺伝子の有無が分かります) |
さて、実際のアベリーノ検査(DNA検査)は、どんな感じで行なわれるのでしょうか。
「ひょっとしたら、痛いんじゃないか」「ものすごく時間を取られるのではないか」、そう心配される方もいらっしゃるとおもいますが、ご安心ください。
患者側の検査自体はとっても簡単で、痛みもありませんし、時間もほとんどとられません。
具体的には、『専用の綿棒で、口の中の指定された場所を、自分でこする』。
患者側がやらなければいけないのは、たったのこれだけです。
口の中をこすることで、専用綿棒に、口の中の粘膜の一部が付着します。口の中の粘膜の一部は、自分の体の一部ですから、当然、自分のDNAが入っています。あとは、その粘膜(の中のDNA)を元に、クリニック側がアベリーノ社製の検査キットで解析を行ない、問題の遺伝子があるかどうかをチェックします。
「アベリーノ検査って、大変なんじゃないか?」と思っておられるのなら、それは大丈夫、ということです。
当サイトでは、中立・公正な立場で口コミや投稿をベースに格付けランキングを行なっています。特定のクリニックに寄らず評価しているため1つの指標として有効だと自負しています。
適応検査は2010年現在、無料で受けられます。気になることやレーシックに関する質問は全て、検査の際に直接ドクターやカウンセラーに聞いて解決してしまいましょう!※ランキングは随時更新しております。(2010年度 最新版)